ボートレースの
基礎知識
1 ボートレース場の施設
ボートレース場へ着いたら、まずは水面際に出てみよう。
1
ピット
レースは、ボートがここを離れたとき(ピットアウト)から始まる。ボートレース場により、多少場所が異なる。
2
第2ターンマーク
ピットアウトしてから小回り防止ブイを回り、コース取りの争いが繰り広げられる。
3
大型映像装置
水面の対岸には、大型のスクリーンがある。画面にはオッズや締切時間などが表示されておりとても便利。
4
ターンマーク
赤と白のソフトクリームのようなものが水面に浮いている。それがターンマークだ。碇のようなもので固定されているため、風が吹いても流されることはない。
5
第1ターンマークでの攻防は迫力満点
ボートレースの醍醐味は、何といっても各コーナーでのターン技術!水しぶきが跳ね上がって、その豪快さと俊敏なハンドルさばきに目を奪われる事間違いなし!!
とくに最初の1周第1ターンマークが勝負のポイントになるので、ここは絶対に見逃せない。第1ターンマークの水面際は観戦ポイントにおすすめ。
6
大時計
ボートレース場のシンボルともいえる直径3mの大時計。ピットアウトから動き出し、針が12時を指した時がスタートだ。
7
スタンド
インフォメーションコーナー、レース観戦するための一般席、有料の指定席の他にも、レストラン・売店、ファミリー向けのキッズルームやその他アミューズメントルームがあるボート レース場も存在する。
8
整備室
ボートレーサーがモーターなどの整備を行う部屋でファンの立ち入りはできない。
「自主整備」というルールがあり、他のボートレーサーに整備を手伝ってもらうことは出来ない。
2 ボートレースのポイント
レース開催中には、1日12のレースが開催される。
6艇の勝負
ボートレースは、6艇のボートがゴールを競う競技。ボートレーサーのユニフォームやボートの色は、
と決められている。
左回りで3周
レースは、スタートラインを通過後1マーク・2マークを順番に旋回して、専用のコースを3周(1周600m × 3周 = 1800m)して順位を決める。
待機行動からスタートまで
6艇が一斉にピットアウトしてから、スタートラインを通過するまでを【待機行動】といい、2マークと小回り防止ブイを左回りで回る。
1
スタート約1分40秒前にピットアウト
2
スタート約30秒前までは低速でコース取り争い
3
スタート約30秒前になるとほぼコースが決まり加速
4
スタート約12秒前に全艇が加速してスタートへ
5
限りなく0秒に近い瞬間を狙ってス
タートラインを通過!
独特なスタート方法
ボートレースのスタートは、陸上競技のようなスタートとは異なり、決められた時間内にス タートラインを通過するフライングスタート方式が採用されている。
フライング(F)と出遅れ(L)
ボートレースでは、スタートラインを他艇より早く通過すると有利になるが、大時計が0秒を示す前に通過すると、「フライング(F)」。 1秒以上遅れて通過すると、「出遅れ(L)」となり、欠場となる。欠場艇に関する舟券は全て返還(払戻)されるので、舟券は大切に保管してください。
3 レースの流れ
スタート展示
スタート展示とは、次のレースに出場するボートレーサー達が、本番のレースを想定したコース取りとスタートを行うこと。あらかじめ艇の状況や加速、コース選びの戦略などを見ることできるので、投票の参考になる。
周回展示
スタート展示に続いて行われ、全艇がファンに調子を見せる展示のことで、競馬でいう「パ ドック」に例えられる。周回展示に参加しないと、本番レースに参加できない。この周回展示では、直線150mの展示タイムが計測され舟券購入の参考になる。
発売
展示航走が終わると、そのレースの舟券が発売となる。出場ボートレーサーの力量やモーターの成績、展示航走の気配、オッズなどを参考に予想して舟券を購入する。
本番レース
1
ピットアウト
レースに出場する6艇のボートが合図とともに、待機しているピットから一斉に飛び出す。
ボートレースでは、1コースが一番有利である。
2
待機行動
自分が得意、あるいは勝てそうなコースを狙って各ボートレーサーが駆け引きを行う。
無理に1コースに入ってしまうと、モーターを止める事が禁止されているため、艇が進み助走距離が足りず逆に不利になってしまう。
3
スタート
6艇が一斉にスタートラインへ向かって全速で動き出す。
大時計の針が12時~1時の間でスタートしなければならず、0.01秒でも早いとフライング(F)、1秒以上遅れると出遅れ(L)となる。スタートで先行した艇がレースの主導権を握れるので重要なポイント。
4
1周1マーク(第1ターンマーク)
ボートレースの醍醐味。
ボートレーサーの技術が最大限に発揮される。
まさに勝負どころで、ボートレースの一番の見どころ。
5
1周2マーク(第2ターンマーク)以降の攻防
ボートレースの場合、先行艇が有利となる。
後ろを走っている艇は、先行艇が作る引き波の影響を受けてしまうため、不利となる。
しかし、熾烈な順位争いが繰り広げられ時には逆転もあり、最後まで気の抜けない勝負が繰り広げられる。
6
ゴール
3周2マークを回った後はゴールラインを通過するのみ。
ゴールラインは、スタートラインと同じ場所。
接戦の場合は、着順を決めるために写真判定を行う場合もある。
4 舟券の種類
舟券の種類は7種類で、どの券も100円から買うことが可能だ。本番のレースで④番(青)、③番(赤)、①番(白)の順番で入着した場合の的中舟券を種類ごとにみてみよう。
勝式 | 的中条件 | 確率 | 的中の目 |
---|---|---|---|
単勝 | 1着の艇を当てる | 1/6 | 4 |
複勝 | 2着までに入る艇を当てる | 1/3 | 4または3 |
2連単 | 1・2着の艇を着順通りに当てる | 1/30 | 4⇒3 |
2連複 | 1・2着の艇を当てる | 1/15 | 4⇔3 |
3連単 | 1・2・3着の艇を着順通りに当てる | 1/120 | 4⇒3⇒1 |
3連複 | 1・2・3着の艇を当てる | 1/20 | 1⇔3⇔4 |
拡連複 | 1~3着までの2艇を当てる | 1/5 |
1⇔3 1⇔4 3⇔4 |
オッズ
各レースのオッズ(的中した時の倍率=配当) は、ボートレース場内のモニタや大型映像、 ホームページで見る事が出来る。
例えば、1-3と予想したら、オッズは5.5倍
5 マークカードの記入方法
1
開催場
全国24場が記載されているマークカードの場合、どのボートレース場のレースに投票するかを塗りつぶす。
2
レース
投票したいレース番号を塗りつぶす。
3
勝式
投票したい舟券の種類を塗りつぶす。
4
1着・2着・3着
投票したい艇の番号を塗りつぶす。3連単・3連複なら3着まで、2連単・2連複なら2着までを塗りつぶす。
5
投票したい金額を塗りつぶす。
10と2を塗りつぶすと12になる。
6
投票したい金額の単位を塗りつぶす。
百円、千円、万円の3種類の単位がある。
7
取り消し
記入を間違えてしまった場合、ここをマークすると記載した内容を取り消し出来る。
マークカードの種類
ながし
1艇もしくは2艇を決めて手広く買う方法。
ボックス
記入した艇について、全ての組み合わせを買う方法。