屈指の静水面として知られるボートレース尼崎。水質は、淡水で硬めだが技が利きやすくスピーディーかつダイナミックなレースが数多く見られる。このたび1マーク付近の旧スタンドが取り壊され、新たにエキサイティングゾーンが設置された。地元選手曰く「微妙な風が吹くことがある」と言うが、よほどの強風でもない限り気にしなくていい。
季節を問わず向かい風が吹くことが多いが、低気圧が近づいたり雨天の際は、追い風に変化する。それでも1~5メートル程度の風では、レース展開にそう影響はない。ただし6メートル以上の風になると波も立ち、向かい風の際は、スロー勢の立ち上がりが鈍くなり、「まくり」が決まりやすく、追い風の際は、1マークで握ると強風にあおられ舟が流れるため2コースを中心とした「差し」が有効になる。
近年、1コース1着率が、60%強とインの強い水面へ変貌。1マーク、2マークが一直線なのも要因のひとつだが、出力低減モーターへの変更やプロペラ制度の変化により、機力差、スタートタイミング力が縮まったことも拍車を掛けたイメージ。しかしインが強いと言ってもある程度のパワーと技量が伴っていないと簡単に逃げ切ることはできない。対岸の広い1マークは、センター、アウト勢も思い切ったターンができるため、しばしば「まくり」や「まくり差し」も決まり、乗り心地の有無により2マークでの逆転劇も見られる。
データ面では、イン優位に違いないが、バラエティに富んだ決まり手が生まれるプールであることは承知しておきたい。(尼崎常駐記者談)
季節を問わず向かい風が吹くことが多いが、低気圧が近づいたり雨天の際は、追い風に変化する。それでも1~5メートル程度の風では、レース展開にそう影響はない。ただし6メートル以上の風になると波も立ち、向かい風の際は、スロー勢の立ち上がりが鈍くなり、「まくり」が決まりやすく、追い風の際は、1マークで握ると強風にあおられ舟が流れるため2コースを中心とした「差し」が有効になる。
近年、1コース1着率が、60%強とインの強い水面へ変貌。1マーク、2マークが一直線なのも要因のひとつだが、出力低減モーターへの変更やプロペラ制度の変化により、機力差、スタートタイミング力が縮まったことも拍車を掛けたイメージ。しかしインが強いと言ってもある程度のパワーと技量が伴っていないと簡単に逃げ切ることはできない。対岸の広い1マークは、センター、アウト勢も思い切ったターンができるため、しばしば「まくり」や「まくり差し」も決まり、乗り心地の有無により2マークでの逆転劇も見られる。
データ面では、イン優位に違いないが、バラエティに富んだ決まり手が生まれるプールであることは承知しておきたい。(尼崎常駐記者談)