レース展望

好メンバーが集結してV争いは白熱化

G1優勝4回、SG優出5回の経歴を誇る平田忠則。「本気」で狙った7月若松オーシャンは予選敗退に終わったが、快Sシャープアクションがさえている今期のリズムは決して悪くない。尼崎は昨年11月G1センプルカップで優勝戦4着、前回2月戦は優勝戦で落水したが、水面相性は良く優出ノルマへ好ファイト。
少数精鋭の地元勢を引っ張る一番手はトリッキーに運ぶ多彩ハンドルと勝負根性が素晴らしい安田政彦。近況快速イメージの明石正之は昨年12月に優勝して以来、尼崎は4連続優出の安定感。チルトの工夫も楽しい向所浩二は調整力とここ一番での爆発力を持っていて、5期ぶりのA1へ今期は快調航跡。橋本年光は7月平和島で久々Vとリズムはいい。
2001年常滑ダービーでのSG初優出→初Vが燦然(さんぜん)と輝く滝沢芳行、2009年津周年VでG1タイトルを獲得している安達裕樹、また、2015当地ヤングダービーでG1初優出以降、2016常滑ヤングダービー、今年4月唐津周年で優出している宮地元輝に快S先行の魅力。
君島秀三、吉川喜継のびわこコンビ、3期連続A1と本格化している下出卓也に過激アクション。

主な出場予定選手

  • 3898
    平田忠則(福岡)
  • 3572
    安田政彦(兵庫)
  • 3828
    明石正之(兵庫)
  • 3577
    向所浩二(兵庫)
PICK UP!

チルトマックスに跳ねてフルダッシュ攻め

3852
澤大介(三重)

持ちペラ制度が廃止されたのが2012年4月。同年5月以降は各レース場のモーター備え付けペラを使用する改革。それまでスリット後グイグイ伸ばしてレースを牛耳っていた澤大介だが、思うように伸びず大苦戦。「逆風」は当時予想されていたことだが、直前勝率6.30のA1から5.22のB1へ急下降した。それでも大外一本のスタンスを変えず、研究を積み重ね、2013後期勝率で復活A2。その後はA2、B1を繰り返しているが、ぶれないレースがファンの共感を呼ぶ。 戦法はもちろん変わらず目一杯チルトを跳ねての大外ダッシュ。モーターの潜在能力にもよるが、大まくりだけでなく、イメージ的に1Mは差し変化のハンドリングも多くなった。それは以前よりもターン足の強化を意味していて、コーナー接戦での対処法でもある。コーナーで落とすとどうしても全速になるのがワンテンポ遅れてしまうのはチルトマックスの宿命だが、現在は接戦で決して弱くない。 さて尼崎のチルトの上げ幅は最大3度。最近では見られなくなったチルト角度が久しぶりにスポットライトを浴びるのは楽しみでならない。

全国過去3節成績

開催期間競走タイトルボートレース場節間成績
データは前検日に更新いたします