レース展望

10指に余るV候補がそろい大激戦の5日間ミドルシリーズ

現勝率7.27から新級別勝率6.78に下げたが、今年15優出V6の優勝ラッシュが光る中辻崇人は今期初戦の江戸川でもイン逃げVを飾り、文句なしの航跡。尼崎は「レーサー生活でも3本の指に入る仕上がり」と豪語して優勝した2015年11月ニッカングローリー賞以来の参戦だが、持ち味の自在ハンドルを鋭く極める。
今年11優出V2の坂口周は過去7節の尼崎で5優出の得意水面。今期初戦の住之江Fは痛恨だったが、極上のテクニックでカバーする。
新級別勝率で出場メンバー中ひとり7点アップの山室展弘も水面相性は負けず、昨年10月伊丹選手権でイン圧勝。今年は本来の勝負強さは発揮していないが、SGV1、G1V7の底力はシリーズトップ。
1期でA1復帰を果たした樋口亮は今年12優出V3の好リズムで、さらに勢いはアップ中。
永田秀二は今年10優出V2、星栄爾は今年10優出V1。ともに持ち前の積極アクションで暴れる。
前期F2で苦しんだ廣瀬将亨は今期も江戸川Fと厳しい立場だがガッツ攻め。8年ぶりにA1カムバックを果たした明石正之の自在攻勢にも注目。
2015年4月以来の当地参戦になる川島圭司、快Sシャープに運ぶ中辻博訓もV争覇圏。

主な出場予定選手

  • 3876
    中辻崇人(福岡)
  • 3984
    坂口周(三重)
  • 3070
    山室展弘(岡山)
  • 3777
    樋口亮(長崎)
PICK UP!

ポジション不問の一発力が武器

4273
佐藤旭(静岡)

過去9度A2をゲットしているが、この3年はB1へ甘んじている佐藤旭。5度の優勝歴があることも考えると完全に伸び悩んでいるイメージだが、決して悪いレース内容ではなく、一発屋としての地位はしっかり堅持している。前回10月琴浦賞での相棒は素性の悪くない56号機だったが、初日、2日目の仕上がりはワーストレベルに近く、厳しいシリーズになることを予感させたが、懸命の調整が奏功した3日目に立て直して3・6・6・1・1・2・6・5・2・2と見事に予選を突破。準優こそ5着に敗退したが、選抜戦へ進出する活躍を見せた。注目すべきは、その間3連単舟券へ6度貢献しているが、5コースをのぞく異なるポジションで絡んできていること。これは評価できるポイント。このようにパンチ力と機動力を持っていて、勝率以上の戦闘能力を秘めていることは明白。今節もできれば好機をゲットしたいが、随所に存在感を示す果敢アクションに期待できる。

全国過去3節成績

開催期間競走タイトルボートレース場節間成績
データは前検日に更新いたします